2023年3月の国内注目ヘルスケアニュースをおさらいしよう!

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2023年3月の国内注目ヘルスケアニュースをおさらいしよう!

本記事は、3月31日に開催しました直近1ヶ月のヘルステック領域のニュースを題材としたマンスリーレビューウェビナーをもとに作成しております。取り扱ったニュースとトークで出た注目ポイント・関連テーマを抜粋してお届けします。
次回4/28(金)開催予定のマンスリーウェビナーの申し込みは、こちらからどうぞ!

2023年3月の国内のヘルスケア業界の出来事のまとめ

マンスリーレビューウェビナーではこのうち、太字の項目に関して取り扱っています。

  • 3/10 オムロン 他 新しい健康経営®の普及と健康保険組合の健全化を目指す「健康経営アライアンス」設立のお知らせ
  • 3/14 OpenAI ChatGPT4を新しく発表
  • 3/14 Google Med-PaLM – Googleが提供する医療用大規模言語モデル
  • 3/18 アルム スマホ一体型カメラで眼底検査DeNA系、遠隔診療にも
  • 3/20 Microsoft OpenAI を用いた文字起こしカルテアプリを発表
  • 3/22 フロンティア・フィールド 株式会社大塚製薬工場を割当先とする第三者割当増資実施
  • 3/28 地方独立行政法人 大阪府立病院機構 情報セキュリティインシデント調査委員会報告書について
  • 3/29 株式会社カケハシ シリーズC総額94億円で資金調達を完了
  • 3/30 厚生労働省 オンライン診療の適切な実施に関する指針を一部改訂

3/14 OpenAI ChatGPT4を新しく発表

GPT-4はさらに速く、正確に

Open AIはChatGPTの新言語モデルGPT-4を発表した。GPT-3.5に続く改良モデルで、飛躍的に正確性やパフォーマンスが向上したとされる。ChatGPTに関しては欧州で規制についての議論が広まる他、Open AIのサム・アルトマン最高経営責任者が岸田総理と面会するなど、世界中で注目が集まっている。
GAFAMでもMicroSoftはOpen AIとの連携強化を、Googleは独自のAIサービスの構築するなど各社の競争は激しくなっている。

医療業界でも”無人化”がキーワード

Nuanceは音声認識システムを開発する企業で、医療機関向け音声入力サービスも手掛けている。MicrosoftはNuanceに2019年から投資しており、2022年に197億ドルで買収した。
この買収がAIを組み合わせることを見越したものだとすると非常に興味深い。GAFAMの中でMicroSoftはヘルスケア領域におけるプラットフォームを構築しようとしている。NuanceとOpen AIへの投資はそれに向けた布石だと考えることができる。

不景気も相まってテクノロジーにより人が必要とされない方向(無人化)にシフトしている。医療業界でもそのトレンドは進むだろう。医療業界では特に患者と触れ合わない場面で無人化が進められるのではないかと考えられる。

3/22 フロンティアフィールド 資金調達を公表(調達額は非公表)

フロンティアフィールドは、ヘルスケアベンチャーの中でひときわ勢いがある

現在、病院や介護施設ではPHSを使用する施設が多い。しかしスマートフォンの普及により公共のPHSサービスは終了しており、今後PHS機器自体も製造されなくなるため、見直しを検討する時期になっている。
フロンティアフィールドは医療機関向けにPHSに代わるコミュニケーションサービス「日病モバイル」を提供する企業である。今年2月からスズケンと資本業務提携している他、経済産業省のスタートアップ支援プログラムに選ばれるなどその勢いは目覚ましい。
1点気になるのは、大塚製薬工場の投資目的がわからないところである。出資元として大塚製薬工場の名前が上がることは少なく、過去の投資事例を見ても一貫した投資戦略は見えてこない。
純投資なのか、それとも今後の連携を見据えた出資なのか。いずれにしてもフロンティアフィールドが切り拓くマーケットは拡大が期待できそうだ。

3/29 カケハシ シリーズC総額94億円で資金調達を完了

上場を前提に次の動きを探る段階にある

2023年1月にシリーズCのファーストクローズで76億円の資金調達を発表、それにつづく資金調達のニュースだ。
カケハシはもともと薬剤歴のソリューションを開発していたが、2021年のファルマーケットの買収から在庫管理にも力を入れている。
これまでの資金調達からvaluationは500億円ほどになると予想でき、利益が十数億は必要となる。
時間をかけてその時価総額に見合う利益を出せるようにしていくのではないだろうか。また景気の良くない状況では、未上場のほうが資金調達しやすいというメリットもあるため、想定より上場時期を遅らせている可能性もある。

薬局在庫管理の選択肢となりうるか

このような在庫管理についてはファーマクラウドの他、医薬品卸も業務効率化のソリューションを提供している。全国6万店あると言われる薬局でどの程度シェアを取れるのか。
マーケットを拡大する1つの方法としては、店舗ごとではなく、複数の薬局間で在庫の融通ができるようになるとよいかもしれない。例えば薬剤師会の規模感で導入が進んでいくとシェアが広がりやすいと考えられる。

3/30 厚労省 オンライン診療に関する適切な実施に関する指針を一部改訂

主にサービスプロバイダーに向けた改訂になっている

今回の改訂ではオンライン診療に関わるセキュリティ対策について充実化されたと同時に、その対応の責任は医師ではなく、医療機関側にあるとされた。またコミュニケーション手段となるZoomやLINEなどの汎用サービスと電子カルテなどの病院側のシステムは分けることで、汎用サービスが医療情報システムに影響を与えないようにする必要性も明記された。
本人確認については、原則医師と患者双方が身分確認書類を提示できる環境が求められる。

次回のマンスリーウェビナーは4/28(金)正午からです!

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京都府立医科大学6年生。公衆衛生に興味があり、社会の健康問題を解決できるようなキャリアを目指す。趣味は旅行とF1観戦で、ソニーのミラーレスを愛用中。