エムスリーAI株式会社設立で医療AIプラットフォーム事業推進を目指す
エムスリー株式会社、株式会社NOBORI及びPSP株式会社は、医療AIプラットフォーム事業の推進を目的とした合弁会社であるエムスリーAI株式会社の設立に合意したことを発表した。現在、エムスリーAIは2022年4月1日の営業開始を予定している。
※2022年4月1日付でPSP及びNOBORI間での吸収合併の実施が予定されており、PSPが吸収合併存続会社、NOBORIが消滅会社となる。統合後新会社との合弁会社設立を想定している。
各社の強みを活かし、医療AIプラットフォーム事業推進を目指す
エムスリーは、2017年にAIラボを設立し、画像診断をはじめとしたAI医療機器の開発支援など先端医療分野での事業を推進しており、30万人以上の医師会員基盤と医療AIの製品化力に高い評価がある。PSPは、医療用システムの開発・販売及び医療関連のネットワークシステムサービスを提供しており、特に画像診断関連のシステム、ソフトウェアに強みを持つ。また、PSPとの合併を予定しているNOBORIは、医療関連のソフトウェア開発・インテグレーション及びクラウドサービスの提供を行っており、クラウドPACS(医療用画像管理システム)において70%以上の国内最大シェアを誇っている。またエムスリーは、AIの診療現場への流通を加速させることを目的として2020年にNOBORIと事業提携契約を締結し、医療AIプラットフォーム事業を共同で推進してきた。
エムスリーAI、PACSやモダリティの制約を受けない画像診断支援AIサービスを提供
エムスリーAIは、病院からクリニックまであらゆる医療機関において多様な医療AIを利用できる仕組みをプラットフォームとして提供する。AIは、画像診断支援領域を中心に製品ラインナップを構築しており、部位(頭部、肺など)ごとの複数疾患に対して、使用したいAIを選択して利用することがでる。導入においては、エムスリーのエッジサーバーを設置することで、PACS(医療用画像管理システム)などの院内システムやモダリティメーカーを問わずに利用が可能となる。
エムスリー株式会社について
エムスリーは「インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を1人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らす」ことを目指している。同社は2000年以降創業で唯一日経225銘柄にも選ばれている日本を代表する企業である。国内30万人以上、世界600万人以上の医師が利用するプラットフォームを活用し、日本、世界の医療の変革にチャレンジしている。
法人名 | エムスリー株式会社 (M3, Inc.) |
所在地 | 東京都港区赤坂1丁目11番44号 赤坂インターシティ10階 |
代表 | 谷村格 |
設立 | 2000年9月 |
事業内容 | インターネットを利用した医療関連サービスの提供 |
HP URL | https://corporate.m3.com/ |
PSP株式会社について
PACS(医療用画像管理システム)、放射線部内で活用されるRIS(放射線科情報システム)や、病院と読影センターを結ぶ遠隔画像診断システムなどを開発している。 近年では、院内全体で利用する製品から地域医療連携に関わるシステムまで開発をしている。
法人名 | PSP株式会社(PSP Corporation) |
所在地 | 東京都港区虎ノ門5-13-1 |
代表 | 八木 裕子 |
設立 | 1989年8月 |
事業内容 | 医療関連のネットワークシステムサービス提供 |
HP URL | https://www.psp.co.jp/index.html |
株式会社NOBORIについて
医療関連のソフトウェア開発・インテグレーション及びクラウドサービスの提供を行っており、特に医用画像を中心とした医療情報を一元的に管理するクラウドサー ビスの提供に強みを有している。
※2022年4月1日付でPSPにNOBORIが吸収合併される予定。
法人名 | 株式会社NOBORI |
所在地 | 東京都港区三田3-11-24 国際興業三田第2ビル |
代表 | 依田佳久 |
設立 | 2018年1月 |
事業内容 | 医療関連のソフトウェア開発・インテグレーション及び、クラウドサービスの提供 |
HP URL | https://nobori.ltd/ |