海外資金調達ニュース: 薬剤処方の最適化に取り組むScipher Medicine社がシリーズDで$110Mを調達

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海外資金調達ニュース: 薬剤処方の最適化に取り組むScipher Medicine社がシリーズDで$110Mを調達

簡易な血液検査による薬剤処方の最適化に取り組むScipher Medicine社がシリーズDで$110Mを調達(日付 2022.02.24)

Scipher Medicine社は、2022年2月に総額$110Mの資金調達を完了したことを発表した。引受先はCowen Healthcare Investments(*)、Neuberger Berman、Hitachi Ventures、Laurion Capital、Monashee Investment Management、Northpond Ventures,、aMoon、Khosla Ventures、Optum Ventures、Echo Innovation Alliance、Alumni Ventures。(*はリードインベスター)

新規/既存

引受先

既存

Cowen Healthcare Investments

新規

Neuberger Berman

新規

Hitachi Ventures

新規

Laurion Capital

新規

Monashee Investment Management

既存

Northpond Ventures

既存

aMoon

既存

Khosla Ventures

既存

Optum Ventures

既存

Echo Innovation Alliance

既存

Alumni Ventures

今回の調達により、薬剤反応性を予測するための血液検査の製品開発の取り組みを継続的に強化

今回の調達はシリーズDラウンドにあたり、Scipher Medicine社が目指す自己免疫疾患の血液検査の製品開発を継続的に強化することを主な目的としている。

自己免疫疾患に対する効果のない薬剤処方は、医療コストの大幅増加につながり問題視されている

効果のない薬剤処方は、患者にとっても負担となると同時に医療コストの大幅な増加につながり、現状、アメリカでは臨床的有用性の低い薬剤を患者に処方することで、年間数千億円が浪費されているとされる。最大の原因は、世界で最も売れているTNFiなどのブロックバスター自己免疫疾患治療薬である。関節リウマチでは、90%の患者が第一選択の標的治療としてTNFi療法を処方されているが、ほとんどの患者が反応せず、その結果、1ドルあたり67セントが無駄になり、患者の病状悪化、骨浸食、症状管理のためのオピオイド使用の増加が加速されている。

Scipher Medicine社について

Scipher Medicine社は、アメリカ人の最大8%が罹患しているとされる自己免疫疾患に焦点をあて研究開発をおこなっている。血液検査で得られる各患者の分子的特徴を人工知能を使用することでデータベースと比較解析することで、それをもとに、現在利用可能なさまざまな薬剤に対する反応を予測し、既存の治療に反応しない患者のための薬剤開発や適した薬剤提供につなげることを目指している。

法人名

Omada Health, Inc.

所在地

San Francisco, California

代表

Sean Duffy

設立

2011年

事業内容

薬剤最適化のための血液検査

HP URL

http://www.omadahealth.com

京都府立医大6年生。アイリス株式会社のインターン業務、USCPA受験、研究室で論文執筆など医ンタープレナーとして楽しい日常を送ってます。趣味は、F1観戦とサイクリング。グルテンフリー6年目です。(Twitter:@Ogu_Yasuhiro6、Researchmap:https://researchmap.jp/OGURA-Yasuhiro)