アフリカで医療保険普及に取り組むコートジボワール発Susuは、プレシードで100万ドルを調達（日付.2022.03.01）

アフリカで、家族向けの医療保険普及に取り組むコートジボワール発スタートアップのSusuは、プレシードでエンジェル投資家から100万ドルを調達したことを発表した。同社は、これに加えてフランス政府の公的投資銀行であるBPI Franceから120万ドルの債務と助成金を調達している。

今回の調達によってサービス機能の追加、サービス提供地域の拡大を行う

Susuは、糖尿病や高血圧などの慢性疾患に苦しむ患者や、妊婦を対象とするケアパッケージを提供している。このケアパッケージは、医師の診察、看護師の訪問、SMSによって送信される医療アドバイス、および患者に対するさまざまな医療活動の組み合わせから生成された医療カレンダーの形をとる。

Susuの特異性は、このケアパッケージを介して患者の家族が毎月保険加入料を支援できる仕組みを作ることで、個人単位でなく家族単位での医療保険を提供していることだ。

同社の顧客は昨年5倍に成長し、2021年の収益は400％以上増加したという。今回の資金調達によって、サービスの機能の拡張に加え、ナイジェリアやガーナなどサハラ以南の6か国でのサービス提供を新たに行うとしている。

Susuについて

近年、人口の増加とライフスタイルの変化により、糖尿病や高血圧などの慢性疾患に苦しむアフリカ人はかつてないほど増えている。それにも関わらず、アフリカの医療保険の普及率は3％未満にとどまっている。

Susuは、保険に加入しておらず質の良い医療を受けられない人が多い現状を打開すべく、手頃な価格でアクセス可能なヘルスケアを提供するために家族単位での医療保険を提供している。