プレシジョン・メディシンに取り組む米・Variantyx社がシリーズC-2で$41.5Mを調達(日付 2022.02.14)
米・Variantyx社は、2022年2月に総額$41.5Mの資金調達を完了したことを発表した。引受先はRobert Bosch Venture Capital、Pitango Venture Capital、Peregrine Ventures、New Era Capital Partners*、20/20 HealthCare Partners。(*はリードインベスター)
新規/既存 | 引受先 |
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既存 | Robert Bosch Venture Capital |
既存 | Pitango Venture Capital |
新規 | Peregrine Ventures |
既存 | New Era Capital Partners |
既存 | 20/20 HealthCare Partners |
今回の調達により、当社の検査によるプレシジョン・メディシンの取り組みを強化する
今回の調達はシリーズCラウンドにあたり、当社の遺伝子検査及び診断によるプレシジョン・メディシンの普及することを主な使用目的としており、パーソナライズド医療のさらなる拡大を目指す。
プレシジョン・メディシンについて
プレシジョン・メディシンは、「それぞれの患者に合った最適な治療を行う医療」であると定義づけられている。
2015年1月20日に当時のオバマ米国大統領が行った一般教書演説の中で、「プレシジョン・メディシン・イニシアティブ(精密医療計画)」という言葉が用いられて以降、わが国においても「プレシジョン・メディシン」という言葉が頻繁に用いられるようになった。(同友会グループHPより引用)
Variantyx社について
Variantyx社は、全ゲノム解析(WGS)とそのデータの解釈を支援する独自のアルゴリズムを組み合わせることで、希少遺伝子疾患、生殖医療、がん市場向けに高度なゲノム検査を提供する。この検査では、1つの検体から、小さな遺伝子配列の変化から大きな構造的な変化、ミトコンドリア変異やタンデムリピート伸長まで検出することができる。他にも神経学検査や出生前検査などの対象を絞った解析も行っている。
以上をもとに、各種治療に対する反応性の予測や管理の最適化を行い、予後や臨床試験の情報提供などに役立てることで、プレシジョン・メディシンを提供する。
全ゲノム解析(WGS)とは
次世代シーケンサー(NGS)とスーパ-コンピュータを使って、個人(約30億塩基)やがんの全ゲノム情報を解析し、それぞれの配列の違いや変化を同定するゲノム解析技術。全ゲノムシーケンス解析の場合、タンパク質をコードする1~2%の範囲のエクソンだけでなく、遺伝子の発現を制御するゲノム領域の変異やさまざまな構造異常(大きなゲノム配列異常)も検出可能で、究極のゲノム解析手法と言える。(理化学研究所HPより引用)
法人名 | Variantyx Inc. |
所在地 | Framingham, Massachusetts |
代表 | Haim Neerman |
設立 | 2014年 |
事業内容 | 遺伝子検査と解析 |
HP URL | https://variantyx.com/ |