生活習慣改善アプリに取り組む株式会社エーテンラボがプレシリーズAならびにシリーズAラウンドで3.7億円を調達(2022.2.28)
エーテンラボ株式会社は、2022年2月28日に、医療ヘルスケアに特化したベンチャーキャピタルであるファストトラックイニシアティブやみずほキャピタル等から資金調達を実施したことを発表した。プレシリーズAならびにシリーズAラウンドでの調達額は3.7億円である。
新規/既存 | 引受先 |
既存 | 株式会社ファストトラックイニシアティブ(FTI) |
新規 | 一般財団法人社会変革推進財団(SIIF) |
医療費高騰、生活習慣病の課題と事業拡大を目指し、資金調達へ
プレスリリースによると、エーテンラボは医療費高騰の課題、保健事業における課題、みんチャレHealthcare事業の拡大の3つの背景のもと資金調達に至ったと説明している。
医療費高騰の課題
日本を筆頭とした高齢化が進む国では、寿命と健康寿命の差から生まれる医療費と介護費の高騰が課題となっている。誰もがより長く元気に活躍できて、全ての世代が安心できる「全世代型社会保障」を実現するために、健康寿命の延伸が求められ、国の基本方針として定められている。
保健事業における課題
健康寿命の延伸のため、保健者や自治体は生活習慣改善や重症化予防、介護予防を目的とした保健事業を行なっているが、単発の事業で終わってしまい効果が少ない、禁煙プログラムなどはそもそも参加者が少ないという課題がある。
みんチャレHealthcare事業の拡大
エーテンラボはこれまでコンシューマー向けに「みんチャレ」のデジタルピアサポートで「続ける」という行動変容を提供してきたが、今後は「みんチャレHealthcare」として健保や自治体向けに個人の参加者が生活習慣の改善を「始める」行動変容プログラムも提供する。また、「保健事業に参加する」「生活習慣の改善を続ける」という2つの行動変容に取り組む。
デジタルピアサポートについて
デジタル技術を使い、オンライン上で同じ境遇の仲間同士が支え合い、励まし合い、課題解決を図ること。「ピア」は仲間を、「サポート」は支援を意味する。
調達で急速な需要の増加に対応するための採用活動を推進する
急速な需要の増加に伴い、全ての職種において人材の採用を積極的に進める予定だ。同社は「みんチャレ」に新機能を実装するエンジニアや、特に健保向け事業を展開するための事業開発、営業、カスタマーサクセスの強化に注力する予定だ。
エーテンラボ株式会社について
2017年にソニーの新規事業創出プログラムから独立したスタートアップである。「テクノロジーでみんなを幸せにする」をミッションに、ユーザーが「みんチャレ」での習慣化の成功体験を糧に自ら積極的に行動して幸せになる世界を目指している。「みんチャレ」のアプリを活用して、3つの事業を推進している。個人の生活習慣病向けに「みんチャレHEALTHCARE」、病院向けに「みんチャレMEDICAL」、企業の社員の習慣化向けに「みんチャレBUSINESS」提供している。
法人名 | エーテンラボ株式会社 |
所在地 | 東京都港区六本木7-7-7 TRI-SEVEN ROPPONGI 7F |
代表 | 長坂 剛 |
設立 | 2016年12月 |
事業内容 | 習慣化アプリの提供 |
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