製薬ニュース: オピオイド使用障害治療の臨床試験が米国で承認

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製薬ニュース: オピオイド使用障害治療の臨床試験が米国で承認

アナンダ・サイエンティフィック、オピオイド使用障害(OUD)治療に関する臨床試験のINDをFDAが承認

 バイオ製薬企業の米アナンダ・サイエンティフィックは、オピオイド使用障害(OUD)を治療するための新薬臨床試験開始届(IND)が米食品医薬品局(FDA)から承認されたと発表した。
 アナンダのソハイル・R・ザイディ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べている。「今回は当社治験薬のNantheia™製品ラインにとって4件目のIND承認であり、CBDを多くの重要な適応症に対する治療薬として開発するという当社の構想をさらに進展させるものです。UCLAでのこの臨床試験は、非中毒性の治療薬が大きな未充足ニーズとなっているオピオイド中毒に着目した当社の臨床開発活動の重要な要素となります。私たちはUCLAのチームと協力できることを大変うれしく思っており、本試験が前進することを期待しています。」

オピオイド使用障害とは?(出典1出典2)

 「オピオイド」とは、ケシに由来するいくつかの物質、およびこれらの合成・半合成のバリエーションを指す用語である。医療用麻薬と呼ばれることもあり、病気やけがの治療のために鎮痛薬や咳止め薬、下痢止め薬として使用される。本来、目的とする効能以外に、多幸感や鎮静作用、抗不安作用などもあるため、乱用されトラブルにつながるケースがある。継続的に服用されることによって中毒症状が起こり、人間関係のトラブルや最悪の場合呼吸停止になり、死亡することもある。

オピオイド使用障害が米国で問題に

 米国でオピオイド使用障害による被害は深刻になっており、CDC(米国疾病管理予防センター)によると2019年の薬物過剰摂取による死亡事故は7万件を超えた。米国における薬物過剰摂取による死亡者は、2018年(人口10万人あたり20.7人)から2019年(人口10万人あたり21.6人)にかけて4%強増加し、世界的に見ても高い傾向にある。

人口100万人当たりのオピオイド関連死亡者数、OECD25カ国、2011-16年(出典

アナンダ・サイエンティフィック社について
 
アナンダは研究重視の有力なバイオテクノロジー企業として、PTSD神経根障害疼痛、不安症、オピオイド使用障害などに対する治療適応症を評価する優れた臨床研究を先駆的に切り開いている。公衆衛生上極めて重要な治療ターゲットに対応する医薬品の承認取得に向け、臨床試験を進めている。強力な研究基盤を背景に、同社は栄養補助食品の一般用医薬品を開発し、パイプラインを拡大している。米国、英国、欧州連合での上市に成功し、近い将来、中国とオーストラリアにも進出する予定だ。

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