内閣府がSociety5.0の実現に向けた次期戦略的イノベーション創造プログラムに関する募集を開始
Society5.0の概念
内閣府は令和4年1月19日、日本の目指す将来像(Society 5.0)の実現に向けて大学、研究機関、企業、ベンチャーなどから幅広く研究開発テーマのアイディアを募るため、情報提供依頼を行う方針を発表した。
内閣府では平成 26 年から戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)を創設し、総合科学技術・イ ノベーション会議(CSTI)の司令塔機能を生かし、府省横断的な研究開発に取り組んできた。
参考:内閣府)
ヘルスケア領域においては、統合型ヘルスケアシステムの構築アイデアを募集するとのことだ。
統合型ヘルスケアシステムとは何か?
統合型ヘルスケアシステムというワードだけだと具体イメージが湧きづらいため、以下に具体事例や解決するべき社会課題を何を定義しているか?を整理する。
以下内容は課題設定に関する資料よりの抜粋である。
目指すべき社会像
健康寿命が延伸している社会
解決すべき社会課題
- あらゆる年齢のすべての人々の健康的 な生活を確保し、福祉を促進する (SDGsの3)
- 新型コロナウイルス感染症の拡大(基本計画)
期待するソリューション
患者や消費者のニーズに対し、医 療・ヘルスケア等の限られたリソースを、デジタル化や自動化技術で 最大限有効かつ迅速にマッチングするシステムを構築する。
必要と考えられる基盤技術、共通システム、 ルールなどの例
- 医療機関の業務最適化・効率化
- ストレスフリーな診療のためのIoT・ロボティク ス
- 医療機器のトレーサビリティ
- 医療リソース・ケアマネジャー等の最適配置
- ヘルスケアICTデバイスネットワーキング
- 分子・細胞から個人、集団までのマルチス ケールデータの取得・統合
- AI・ビッグデータによる疾病予測、治療・予防プラン作成、リハビリ・介護の最適化
- 免疫ゲノム学とAIを応用した健康システム
- 個人のヘルスケアデータ等に応じた食事のア ドバイスを行うデバイス
- 個人情報保護等の観点から医療/ヘルス ケアデータの扱いに関するルール整備
(参考)内閣府内、各省庁、産業界等から の関連する主な提案
- 医療システムの効率化
- ロボティクス、IoTの活用による医療環境変革
- データ連携による個人の健康見える化サービス
- データ利活用による健康寿命の延伸とまちの持続可能性の向上
- 疾患治療から予防中心社会への革命