Flatiron(フラットアイアン)、国立がん研究センター東病院(NCCHE)との提携でがん研究の変革を目指す

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Flatiron(フラットアイアン)、国立がん研究センター東病院(NCCHE)との提携でがん研究の変革を目指す

フラットアイアン、国立がん研究センター東病院(NCCHE)との提携を発表

1月26日にフラットアイアン・ヘルスは、国立がん研究センター東病院(NCCHE)と業務提携し、消化器がん患者の診療データベースを構築することを発表した。本稿では提携の背景や今後の影響について記載する。

フラットアイアン、国立がん研究センター東病院(NCCHE)との提携で世界のがん研究・治療の真の変革を目指す

フラットアイアンのCEOであるキャロライン・スターレットは国立がん研究センター東病院との業務提携について「今回の提携は、フラットアイアンの診療データベースに関する専門知識を、アジアや欧州の病院や医療ネットワークとのパートナーシップに生かすという我々の取り組みにとって大きなマイルストーンとなります。」と述べている。

同社はこの提携で、治療・開発・規制の決定を支える診療データをより多くの患者から蓄積して、世界のがん研究・治療の真の変革を目指すと思われる。

国立がん研究センター東病院(NCCHE)を中心として、日本のがん研究・治療の発展へ

フラットアイアンとの提携により、同意した患者の体験が診療データベースとしてまとめられる。これは、NCCHEの研究・治療決定を支援するとともに、他の研究者や規制当局がこれまで答えられなかった問題に対応することも可能となる。他にNCCHEや日本の主要病院を含む産学連携組織であるSCRUM-Japanにも提供される。

SCRUM-Japanについて
SCRUM-Japanは、産学連携でがんの遺伝変化を調べる世界最大規模のプロジェクトである。現在、国内の約215件の医療機関に加えて、製薬企業、検査会社など17社以上(エーザイ、第一三共、武田薬品等)が参加している。また、LC-SCRUM-Asiaでは国内だけでなく、台湾などプロジェクトの基盤をアジアに拡大している。

Flatiron Health社について

Flatiron Health社は、「すべてのがん患者さんの経験から学び、いのちを向上させる。」をミッションに掲げて、データベースを提供することでより良い治療の提供を支援するヘルステック企業である。電子カルテの患者情報から個人を特定できる詳細データを取り除いた上で集積し、高品質のリアルワールドエビデンス(RWE)を作成することで、研究者がこれまで答えを出せなかった疑問に答えるためのデータセットを形成している。

法人名

Flatiron Health

所在地

US 10013 New York New York 5th Floor 233 Spring St

代表(CEO)

Carolyn Starrett

設立

2012年

事業内容

がん医療のデータベース構築

HP URL

https://flatiron.com/

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