国内外ヘルスケア企業資金調達ニュース: ファミトラがシリーズAで14億円調達など

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国内外ヘルスケア企業資金調達ニュース: ファミトラがシリーズAで14億円調達など

2021年12月15日-12月22日の国内のヘルスケア企業の資金調達ニュースをいくつかピックアップしてお届けします。

カイコ由来タンパク質を用いた経口ワクチンの開発を行う九州大学発KAICOが2.6億円調達(国内)

KAICO HPより

九州大学発スタートアップKAICOは、2億6000万円の資金調達を実施したことを発表した。引受先は、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合、双日、東京センチュリー、ユーグレナ。今回の資金調達は、シリーズAの追加調達にあたり、これにより、KAICOのシリーズA累計資金調達額は5億2000万円となった。

KAICOは、カイコを利用したタンパク質の受託発現や、試薬、診断薬、医薬品原料の製造販売を行うスタートアップである。同社は2020年から新型コロナウイルスのスパイクタンパク質を生産し、2021年9月からは新型コロナウイルスに対する血液中の抗体量が測定できる抗体測定サービスを開始した。また、2021年5月には九州大学と鹿児島大学と共同で新型コロナウイルス等に対する経口摂取可能なワクチンの特許を出願したことを発表しており、常温保存が可能で自宅等で誰でも簡単に接種できるようなワクチンを提供し、現在の様々なワクチン周辺課題の解決を目指している。

参照: http://www.kaicoltd.jp/press-release/20211215-2/

認知症者の家族信託をDXするファミトラがシリーズAで14億円を調達(国内)

2021年12月15日、家族信託サービス「ファミトラ」を展開するファミトラは、シリーズ A ラウンドで約14億円を調達したことを発表した。引受先は、Eight Roads Ventures Japan、Coral Capital、DG Daiwa Ventures、Aflac Ventures、東京海上日動火災保険、みずほ銀行など。

同社は、認知症者の資産凍結を防ぐ家族信託をデジタルに完結することができるサービスを提供し、一般の人々にとって家族信託をより使いやすいものにすることを目指している。

参考: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000072234.html

虫歯治療をサポートする歯科AIソフトOverjetが約48億円のシリーズB完了(海外)

歯科治療人工知能ソフトウェアを開発するOverjetは、既存投資社の支援を受けて4250万ドル(約48億円)のシリーズBラウンドを完了した。これは、前回の2700万ドル(約31億円)でのシリーズAから約4ヶ月での出来事である。

同社の​​開発した歯科AIソフトウェアは、歯科医がスキャン結果を見て虫歯の特定と進行を判断する手助けをするものである。開発した製品Dental Assistは既にFDA認可を取得しており、今回調達した資金は歯科クリニックへの導入を進めるために用いるとしている。

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