2021年12月17日、ファイザーより、8月から開催されているアクセラレータープログラムの進捗として、国内ヘルスケア企業の4社がファイナリストに選出されたことが公開されました。
採択された4社は下記です
企業名 | 代表/住所 |
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株式会社HACARUS | 本社:京都市中京区、代表取締役CEO:藤原健真 |
株式会社Buzzreach | 本社:東京都品川区、代表取締役CEO:猪川崇輝 |
ノックオンザドア株式会社 | 本社:東京都新宿区、代表取締役:林泰臣 |
ai6株式会社 | 本社:東京都中央区、代表取締役:丸茂正人 |
アクセラレータープログラムについて
今回のアクセラレータープログラムでは、ファイザー社がスタートアップとの協業を目指して、インターナルメディスン/炎症・免疫/オンコロジー/希少疾病/病院/ワクチンの6つの部門のマーケティング担当者が、一緒に今後取り組むべき患者さんへの貢献について検討を行い、課題の抽出を行いました。
その課題に沿って各担当者が、該当ソリューションを持つ各スタートアップ企業と協業プランを作成し、社内での報告会で提案を行った結果上記4社がファイナリストに選出されました。
本プログラムは、世界でアクセラレータープログラムなどスタートアップ向けのプログラムを展開するPlug and Play Japan株式会社と共同で開催されました。
以下ファイナリストに選出された4社の簡単な紹介です。
株式会社HACARUS
HACARUS社は人工知能を使ったデータ解析サービス・プロダクトを開発・提供する京都発のAIカンパニーです。わたしたちのAIは「人と共存する知能」を目指しています。
スパースモデリングという手法を用いることで、少ないデータからAI活用が可能で、医療分野では、希少疾患の診断、ゲノム解析、再生医療、AI創薬の分野でさまざま製薬企業向けの支援事業を展開しています。
HACARUS社は当初、栄養管理のためのデバイスやデータ分析などを行っていましたが、事業ピボットを行い工業領域での検査分野やOCRなどの読み取り分野でのAI開発を行い事業を伸ばしていっている京都発の企業です。
医療分野では、そうした他分野で実用化した技術を用いて、ソリューション開発を継続して行っています。今回のアクセラレータープログラムでは、希少疾患領域での取り組みを検討しているものと考えられます。
株式会社Buzzreach
Buzzreach社は治験支援領域で、患者リクルーティングから治験管理までのフローをワンストップで提供しているスタートアップ企業です。
SaaSプラットフォームで治験の一元管理を行いつつ、フィージビリティ/施設選定、プロジェクト管理、患者募集、治験参加中の支援などのフローをワンストップで支援するためのプロダクト群を提供しています。
Buzzreach HPより
ノックオンザドア株式会社
ノックオンザドアは、てんかん患者向けの治療管理・クリニック向けモニタリングツールを提供する企業です。
てんかん患者向けの治療管理アプリであるnanacaraでは、てんかんをお持ちのお子さんとそのご家族が、服薬状況や発作頻度など日々の記録を共有・管理ができるスマートフォンアプリです。発作時にはワンタップですぐに記録が開始でき、動画やタイマー、メモなどの詳細な発作記録もできます。
また、クリニック向けツールであるnanacara for Doctorは、nanacaraで記録した発作情報をインターネット経由で医師と共有する医師向けのクラウド型サービスです。てんかん患者ご家族がnanacaraから、医師への共有を承認することで、医師はnanacara for Doctorのweb画面から患者さんの病名等の基本情報のほか、「発作回数・服薬状況・発作時の動画」を診療時に閲覧することが可能になります。
ai6株式会社
ai6社については、コーポレートサイトやニュース記事などが見当たらなかったため企業情報取得ができませんでした。