リクルート、『精子セルフチェック Seem』サービス終了
2021年12月1日にリクルートは『精子セルフチェック Seem』のサービスを、2022年6月30日(木)をもって終了することを発表した。具体的な理由については非公表。本項ではSeemがこれまでどのようなことを課題として解決策を人々に提供してきたかについて振り返った上で、他社類似性品についてもピックアップする。
「Seem」について
Seem(シーム)はリクルートライフスタイルが2016年11月に一般販売を開始した精子のセルフチェックキットサービスである。専用キットで精子を採取した後にiPhoneアプリで撮影し、動画の解析センターに動画を送付すると、精子の濃度と運動率を簡易に数値化してくれるサービスとして提供されていました。
キットは価格は(検査回数1回分)3,980円。キットの中には採取用カップ、採取棒、測定チケット、スマートフォン顕微鏡レンズの4つが含まれている。利用方法としては、精液を採取した後に15分~30分液化するまで放置した後にかき混ぜて、精液を専用のレンズカバーにのせてスマホアプリで撮影することで結果を見ることができる。
不妊の原因の約半分は男性にある
seemホームページより
WHOの報告によると、不妊の48%は男性が原因とされている。男性の不妊の原因はあまり知られていないが、具体的なものとして年齢が上がるにつれて造精機能や精子の輸送機能の衰退が挙げられる。このような現状から、Seemは「知るところから、はじめよう」を目指し、男性も積極的に妊活に取り組めるようなサービスとして開始した。
男性妊活キットの類似商品
男性妊活に取り組む他の類似商品として、Tenga Men’s Loupeやコウノトリが挙げられる。
Tenga Men’s Loupe
基本的にはSeemと同じで専用キットとアプリを用いて精子の健康状態を見ることができる。ただし、価格はSeemに比べると安価な設定で、1650円で販売している。また撮影した動画を医師に送り、オンライン診療に用いることができる。
コウノトリ
コウノトリは精子の状態を解析・測定できるチェッカーで、 クラウド上で精子の状態を解析し濃度や活動性を観察・測定できることが特徴である。価格は2回分で5,500円程度である。