武田薬品、英スタートアップを買収により次世代がん領域強化を目指す

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武田薬品、英スタートアップを買収により次世代がん領域強化を目指す

武田薬品がアダプテート・バイオセラピューティクス社を買収することを発表

1月10日、武田薬品工業は英国のスタートアップ、アダプテート・バイオセラピューティクスを買収すると発表した。買収金額は非公開である。

武田薬品は買収により次世代がん領域強化を目指す

リリースによると、買収によりAdaptate社の新規の抗体ベースのγδT細胞エンゲージャープラットフォームが武田薬品の自然免疫に着目したがん免疫治療のポートフォリオに加わる。これにより武田薬品は、Adaptate社の抗体ベースのγδT細胞エンゲージャープラットフォームを前臨床段階の候補品および創薬パイプラインのプログラムを含め取得した。

γδT細胞(ガンマ・デルタT細胞)について
ガンマ・デルタT細胞は、免疫監視において重要な役割を担っており、ストレスマーカーのパターンによって悪性腫瘍やトランスフォームした細胞を認識し、強力で選択的な細胞傷害性を発揮する。γδT細胞エンゲージャーは、遺伝子組換え技術を用いて、腫瘍でのみγδT細胞がメディエートする免疫反応を特異的に修飾し、健康な細胞を傷つけないよう設計されています。

武田薬品工業株式会社について

武田薬品は研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少遺伝性・血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力している。

法人名

武田薬品工業株式会社 

所在地

東京都中央区日本橋本町二丁目1番1号

代表(社長CEO )

クリストフ ウェバー

設立

1925年(大正14年)1月29日

事業内容

医薬品等の研究開発・製造・販売・輸出入

HP URL

https://www.takeda.com/jp/

Adaptate社について

Adaptate Biotherapeutics社は、患者さん自身の細胞傷害性γδT細胞の活性を患者さんの体内で調節する革新的な治療用抗体のポートフォリオを開発する免疫療法に特化した企業だ。Adaptate社の標的を定めたアプローチにより、現行のがん免疫療法で頻繁に直面する課題に安全かつ効果的に対処することが可能になる。

法人名

Adaptate Biotherapeutics Ltd

所在地

WestWorks | White City Place
195 Wood Lane | W12 7FQ
London

代表

NATALIE MOUNT

設立

2019年

事業内容

がん免疫療法分野での創薬

HP URL

https://www.adaptate.com/

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